小倉北区の魚町サンロード商店街は、約100メートルのアーケード商店街です。
35年ほど前に、小倉に出来た一番新しいアーケードですが、駅から一直線に伸びるこの道の最後の100メートルに孤立して掛かっているため、効果が薄く、ここ10年くらいはサンロード自体が活力を失いつつあったので、メンテナンスもままならないような状況になりつつありました。
昨年6月に中屋ビルのサンロード側の一部がメルカート三番街としてオープンしたのをきっかけにこの通りにも若い人たちの回遊が目立つようになってきました。魚町サンロード協同組合(理事長:梯輝元)は、神奈川大学曽我部研究室、九州工業大学徳田研究室、北九州市立大学片岡ゼミの三大学と共同でこのアーケード撤去も含めた魚町サンロードの将来に対する調査研究を行っています。
こんなアーケードですが、35年前に先人が思いを込めて作ったものですから、全国で老朽化が激しくメンテナンスもままならないために、ただ撤去されてしまったアーケードのように、何の記憶も継承されずに、そこにアーケードがあったことすら忘れ去られてしまうようなとられ方はどうかと思いました。
また撤去によってさらに人の回遊を失ってしまうのも切なすぎるではありませんか。
今まだ元気のある内に、取る事を将来に対する前向きな事業としてとらえ、サンロード組合は解散しても新たにマチ会社を立ち上げ、資金をつくりながら撤去費を賄い、一部補助も注入するかもしれないけれど、60年前、魚町に初めてアーケードを作った銀天街の旦那衆のコンセプトと同じように、基本的には自分たちが稼いだ金でアーケード撤去をしよう、という基本計画を発表しました。その他建築的、コミュニティ的なすばらしいアイデアの数々ももちろん発表されました。
今、魚町三丁目3番20号の中屋ビル魚町三番街2階のポポラート三番街のフリースペースでその中間報告が展示されています。
是非ご覧になってください!